研究計画書(インターン応募・2026年7月)

複数未来状態の同時最適化に向けた中間ゴールによる勾配場再形成:
凍結世界モデルにおける長地平計画の実現

田村昂大(東京大学) 2026/07/24 版
対象環境: PushT ほかシミュレータ操作タスク(実機なし)/実施期間: 7週間/計算資源: Wisteria/BDEC-01 300ノード時間(上限)
要旨 凍結世界モデル上の並列勾配計画 GRASP [1] は、全計画時刻の潜在状態を同時に保持して緩和する強力な枠組みだが、計画地平 H の伸長とともに成功率が急落する(PushT オープンループで H=40: 59.0% → H=80: 10.4%)。本計画は、その原因を GRASP 自身が要素検証を行っていない設計選択——最終ゴールを全時刻へ引く密なゴール項(dense goal項)——に求め、「偏った勾配場をノイズで脱出する」か「中間アトラクターで場そのものを作り替える」かという機構レベルの対立として定式化する。時間依存のターゲット場(target field) τ(t) による一般化エネルギーを導入し、同一ソルバー・同一計算量の統制下で脱出対再形成を識別し、さらに「中間アトラクターをどの知識源から得られるか」(幾何/凍結ダイナミクス自身/エピソード記憶/蒸留計量)を体系的に比較する。目標は個別手法の改善にとどまらず、複数の未来時点を同時に整合させる、人間の計画原理に着想を得た高精度な長地平プランニングの設計原理を示すことである。

1. 背景と課題

凍結世界モデル上の計画は、学習済み表現・遷移モデル F を固定したまま行動系列のみを最適化する。GRASP [1] は全時刻の仮想状態 1:T と行動 a0:T−1 を並列に勾配緩和する選点型(collocation型)の解法で、CEM を長地平で上回る。しかしそのエネルギー(同論文 Eq.10)は

ΣtF(t, at) − t+1‖²  +  γ Σt=0T−1F(t, at) − g‖² (1)

と、最終ゴール g を全時刻に引く密なゴール項(dense goal項)を持つ。状態側入力に stop-gradient(勾配切断)が入るため、このゴール項の勾配は全時刻の行動のみに流れる——すなわち各行動は常に「ゴールへ向かえ」という場の中で更新される。迂回を要するタスクでは、この場は実行可能な改善方向と衝突するはずである。GRASP はこの貪欲性を認識しつつ(同論文 Fig.1)、処方は Langevin ノイズと周期同期による脱出であり、(i) ゴール項を終端のみに置く・時間重みを変える等の 要素検証は存在せず、(ii) γ の値・感度も非開示である。実測でも成功率は H=40→80 で 59.0%→10.4% と崩壊し、ノイズ除去の影響は軽微(59.0→54.8)だが同期除去で 1.6% まで崩れる——律速はノイズ脱出ではなく場の構造にあることを示唆する。

(a) フラット(GRASP原型): 脱出 スタート ゴール ノイズで脱出を試みる 全行動へゴールの勾配場 → 迂回区間で実行可能方向と衝突 (b) 2区間ターゲット場: 再形成(提案) 中間アトラクター m 前半: τ(t)=m へ引く場 後半: τ(t)=g へ引く場
図1:中心仮説の模式図(GRASP 公式デモの ballnav 表示様式に倣い、灰色点は同時に保持・緩和される全時刻の仮想状態を示す)。(a) フラットエネルギーでは最終ゴールの勾配場が全行動へかかり、壁の迂回が必要な区間で実行可能方向と衝突する。GRASPはLangevinノイズによる脱出で対処する。(b) 提案する2区間ターゲット場は中間アトラクター m を境界として場を再形成し、各区間を準単調な短地平問題に変える。

2. 着想と中心仮説

着想の出発点は、初期状態から世界モデルを一歩ずつ逐次 rollout する標準的な計画では、地平の伸長とともにモデル誤差と探索分岐が累積し、長期計画に限界が生じること、そして人間の計画も単一の未来を一手ずつ内的に再生するだけではない、という直感である。STA 理論 [6] は、関連する前頭前野の系列表現を手掛かりに、異なる未来時点の状態を担う部分空間が同時に活動し、隣接時点間の結合が環境の遷移構造を表し、目標・報酬入力によって全時点の表現が整合した軌道へ緩和するという機構を提示した。

そこで、世界モデルでも未来の各時点を同時に保持し、ダイナミクス制約の下で目標から軌道全体を推論できないかと考えた。この発想に最も近い工学的枠組みが、全時刻の仮想状態を並列に緩和する GRASP であった。しかし GRASP を検討すると、最終ゴールを全時刻の行動へ直接引く dense goal 項が、迂回区間でも常にゴール方向を要求し、長地平でかえって軌道形成を妨げる可能性がある。以上から本研究は、固定した緩和機構の上で goal 信号の時間配線 τ(t) を変えれば、長地平の失敗を改善できるという仮説を立てる。STA は着想上の対応であり、神経機構の再現は主張しない。中間目標を再帰的に用いる階層化(深さ2)も展望(S3)に留める。

時間依存の ターゲット場(target field) τ(t) を導入して式(1)を一般化する:

ETF(, a) = ΣtF(t, at) − t+1‖² + Σt γtF(t, at) − τ(t)‖²,   Σt γt = γtot(全条件共通) (2)

τ(t) ≡ g が GRASP 原型(フラット)、τ(t) = m (t < tm), g (t ≥ tm) が 2区間ターゲット場である。

中心仮説:有効な m による場の再形成は、迂回区間を準単調な短地平問題へ変え、同一ソルバー・同一計算量でオープンループ・シミュレータの成功率を上げる。フラット設定のゴール項勾配と実行可能方向の衝突は、この効果を説明する機構予測として補足的に検証する。

補足的な機構診断として、決定論的シミュレータで実行した行動列 a の終端ゴール距離を Jenv(a)=d(sT(a),g) とする。時刻 t に方向 uj の小摂動を加えた分岐リプレイから、実行可能改善方向を次式で推定する:

ΔJt,j = [Jenv(a)Jenv(a + εetuj)] / ε,    δat* = arg minv Σj (ΔJt,jvuj)² + λv‖² (3)

ここで etuj は時刻 t の行動だけに uj を加える演算であり、δat* は終端距離を局所的に減らす方向である。

これとターゲット場の更新方向との整合性を

Ct = cos( −∇atF(t, at) − τ(t)‖²,  δat* ) (4)

で測る。分岐リプレイを多数要するため Ct は配置アルゴリズムには用いず、事前に定めた少数エピソードの迂回区間でのみ事後計測する。成功率を中心仮説の主判定とし、Ct の上昇は「場の再形成が勾配衝突を減らした」という機構解釈を補強する副次判定とする。

3. 提案手法:場の再形成と、アトラクターをどこから得るか

研究は独立した二つの問いに分解される。なお本計画では中間ゴールを1個(2区間)に固定する。これは機構識別のための意図的な単純化であり、本来サブゴールの個数と時刻はタスクの構造(迂回の数)に応じて選ばれるべき量である——個数の拡張は S3(4区間)と §7 の展望で扱う。

問い1|場の形  同一の境界時刻 tm と中間状態 m を共有し、場の時間配線・区間結合・充填演算だけを切り分ける(図2)。
固定:tm, m 固定:総F-call数 比較:場/結合/充填演算
A2 フラット τ(t) = g(全時刻) 全区間を g へ引く 基準:脱出に依存 一括緩和・勾配選点 A4 2区間(提案) τ(t): m → g 前半 → m 後半 → g 再形成か? 結合維持・勾配選点 A6 区間独立分割 同じ m → g、境界で切断 力学結合を切る 短地平化か? 別初期化・別最適化 A9 CEM充填 同じ2区間、非勾配 候補をサンプリング 充填演算の価値か? CEM・計算量一致
図2:問い1の統制比較。A2対A4で「最終ゴール一様場」と「中間アトラクターによる場の再形成」を比較し、A4対A6で一括緩和の区間間結合、A4対A9で勾配選点法という充填演算の寄与を切り分ける。全条件で境界時刻 tm、中間状態 m、総F-call数を揃える。

フラット(A2、GRASP原型):式(2)で τ(t) ≡ g。全時刻の行動が「いま g へ近づく」方向へ更新される。Langevinノイズ付きを主ベースラインとする。

2区間ターゲット場(A4、提案)τ(t) = m (t < tm), g (t ≥ tm)。A2から変えるのは目標の時間配線だけで、m は状態拘束ではない。

区間独立分割(A6):前半を「ゴール m」、後半を「ゴール g」の別問題として解いて連結し、境界前後の力学結合を断つ。A4 ≥ A6 なら一括緩和での再形成、A6のみ改善なら短地平化が効いたと判定する。

CEM充填(A9):同一の m を持つ2区間問題を、勾配選点法でなくサンプリング(CEM)で解く。A4 > A9 なら勾配選点法という充填演算自体の価値が立つ。

問い2|配置  有効な m をどの知識源から得るかだけを変え、同じ2区間ソルバーへ渡す(図3・表1)。

中間状態には到達可能性と経路上性が必要である。それを知り得る情報源として、潜在幾何(geo)/凍結ダイナミクス自身(dyn)/エピソード記憶(mem)/データから蒸留した時間計量(met)の4つを比較する。

知識源 配置則(ここだけを変更) 得られる m 共通の計画器 P0 geo 潜在幾何のみ 線分中点 (z₀+g)/2 自由潜在点 負の対照 P1 dyn 凍結 F 自身 早期信念 s̄ₜₘ を読み出し硬化 モデル内信念 デモ不要 P2 mem エピソード記憶 類似デモ上位 K 本の実中間状態 実在状態 K 候補 多峰性を保持 P3 met 蒸留時間計量 学習時計でバンク実在状態を再ランク 実在状態 K 候補 記憶外へ一般化 同じ A4 へ投入 tₘ・ソルバー・予算を固定 成功率で配置源を比較 ceilingで残差を測る 配置則だけを変え、同一条件で「どの知識が有効な中間アトラクターを与えるか」を識別
図3:問い2の知識源比較。P0は潜在幾何の自由中点、P1は凍結モデル内の早期信念、P2は類似デモの実在状態、P3は蒸留時間計量で再ランクした実在状態を候補 m とする。候補生成後は同じA4ソルバー・境界時刻・総計算量を用い、配置源の差だけを評価する。
実験条件知識源配置方法と担う仮説理論的予測
P0 geo潜在幾何のみm = 潜在空間中点。負の対照(TRM [2] の「生の潜在幾何は誤誘導的」の配置版検証)効果なし(負の対照)
P1 dyn凍結 F 自身早期読み出し硬化(図4)。固定時刻 P1-f を主設定、内部プロキシで時刻を選ぶ P1-a を追加検証中程度の改善
P2 memエピソード記憶類似デモ上位 K 件の中間実在状態を候補にし最終エネルギーで選択(IMWM [3] の被覆律速診断の境界版)大幅な改善
P3 met蒸留計量(条件付き)TRM型ヘッド mφ でデータバンクの実在状態を時間等距離性で再ランク。記憶を超える一般化の検査データ縮退時に有意差

各条件の配置則は次のとおり(境界時刻は tm = T/2 に固定し、m の与え方だけを変える。総F-call数は全条件で一致させる)。

P0 geomgeo = (z0 + g)/2。潜在空間の線分中点で、GRASPの線形補間初期化が暗黙に置く「中間」。参照する知識は潜在幾何だけであり、生の潜在距離は計画に対して誤誘導的だというTRM [2] の発見の配置版検証として「効かない」と予測する負の対照。

P1 dyn:フラット緩和を k0 反復だけ実行し、その時点でモデル自身が形成した中間信念 t_m を読み出して新しいターゲット m に据え、残り計算量で2区間解を解き直す(図4)。学習部品もデモも不要で、「凍結 F の知識だけで配置に足りるか」を問う。主設定 P1-f は t* = T/2 とし勾配診断を要しない。追加設定 P1-a は、k0 終端で2種の行動勾配の衝突

ĉt = cos( −∇atF(t, at) − g‖²,  −∇atF(t, at) − t+1‖² ) (5)

を一度だけ算出し(追加 backward 1回)、その最小点——ゴール項と力学項が最も食い違う時刻、すなわち迂回の頂点——へ境界時刻 t* を自己選択する。式(4)の Ct がシミュレータ分岐リプレイを要する診断専用量であるのに対し、ĉt はソルバー内部量のみで計算でき手法側に使える。

P2 mem:成功デモの集合(経験バンク)から (z0, g) の類似度で上位 K 本を検索し、各デモの時刻比 tm/T にあたる実在状態を候補 m(1..K) とする。各候補で2区間解を解き(候補あたり計算量を 1/K に配分して総量を一致)、最終エネルギー ETF が最小の解を採用する。実在状態ゆえ到達可能性が構造的に担保され、複数の迂回方向(多峰性)も候補集合として扱える。

P3 met(条件付き):バンクから時間計量ヘッド mφ(zi, zj) ≈ |titj|(2状態間の所要ステップ数の回帰、TRM [2] 準拠)を学習し、バンク内の実在状態 zb

score(zb) = |mφ(z0, zb) − tm| + |mφ(zb, g) − (Ttm)| (6)

このスコアは「z0 から tm ステップで到達でき、そこから g へ残り Ttm ステップで到達できる」ことの学習時計による近似であり、上位 K を候補とする。P2 が類似デモの実在に依存するのに対し、計量が記憶を超えて一般化するかを、類似デモを除いた縮退バンクで検査する。ヘッドの勾配で自由な潜在変数を降下させることはしない(ヘッドを欺く多様体外解を避けるため)。

上限参照(ceiling):評価元エピソードの実中間状態 zt_m(特権情報)。主要実験条件には含めず、配置手法に残る改善余地の物差しとする。

① フラット緩和を k₀ 反復 P1-a: k₀終端でのみ ĉ_t ② t* を一度だけ決定して硬化 m に昇格 P1-f: T/2(主) P1-a: min ĉ_t(追加) ③ 残り計算量で 2区間解 総F-call数はフラット単独実行と一致(公平比較)
図4:P1 dyn — 早期読み出し硬化。固定した k0 反復後に中間信念を一度だけ読み出し、境界 m へ昇格させて残り計算量で2区間解を得る。主設定 P1-f は t*=T/2、追加設定 P1-a は内部プロキシ ĉt を追加 backward 1回で算出して最も衝突する t* を選ぶ。総F-call数と実測時間に追加計算を含め、公平比較を保つ。

4. 実験計画

主環境は PushT(LeWM 系スタックに統一。GRASP へは公式アダプターを用い、ターゲット場改造はソルバーの3注入点への20–40行)。評価は二層プロトコルを別々の推定対象として扱う:識別層はGRASPと同一のオープンループ単発計画(機構の識別に交絡が少ない)、展開層はクローズドループのゴールオフセット(実用価値の確認)。ゴールオフセット距離 d∈{50, 75}、計画器シード 5、エピソード内ペア化、同等性主張は TOST(許容差 ±0.05 事前登録)、多重比較は Holm。条件間は診断用 backward を含む F-call 数を一致させ、実測GPU時間を全条件報告する。

S0 診断(W1-2) 再現・一部C_t測定 H0: oracle境界gate H0? 不成立→機構診断報告へ縮小(フォールバック) S1 識別(W3-4) 9条件: 場の形×Langevin primary: Global対Flat reshape? 同等→escape機構の診断論文へ縮小 S2 配置源(W5-6) geo/dyn/mem/met+ceiling +closed-loop展開層 S3 深さ2(W7, stretch) /4 = iterated hardening 多峰ĉ profileがトリガー P1勝利時のみ 各段に打ち切り基準(フォールバック条件)を事前登録
図5:段階設計。各ゲートの通過条件と、非通過時の主張縮小先を事前登録する。TwoRoom環境はWeek 1にチェックポイント監査(≤2日)が通った場合のみ機構検証のco-primaryとして複製する。

主要判定(事前登録)

H-main(再形成)d=75で 2区間(Global)+Langevin 対 フラット+Langevin の成功率差の片側95%下限>0。
H-split:Global ≥ 区間独立分割(効果が場の再形成であり問題分割でないこと)。
H-fill:同一サブゴールのCEM充填を上回ること。
H-place:P1・P2の少なくとも一方がP0を上回り、上限参照(実現済みデモ中点)との残差が小さいこと。
H-mech(補足):診断サブセットの迂回区間で Ct が上昇すること。H-mainの必須条件とはせず、機構解釈の強度を決める。
補助パネル:地平スケーリング(d∈{25, 40, 50, 60, 75} の5点。事前登録予測は「差は最短の d=25 で同等、d とともに単調増加」で、傾向検定にかける。短地平で差が出ないことは機構物語の反証統制を兼ねる)、フラット公平性(ベースライン側に同等以上のチューニング予算、γ 感度掃引全報告)。

5. 実装・資源・スケジュール

実装基盤:LeWM チェックポイントのロード・エンコード経路・決定論的リプレイ(接触中も厳密、採用環境で bit 一致再検証済み)・マニフェスト/Wisteria バッチ運用から end-to-end 配管まで検証済み。ソルバー改造は単一ファイルの3注入点に限定し、部分注入を禁止。全ハイパーパラメータはキャリブレーションデータ分割で校正後ロックし、計画書・設定ファイル・解析スクリプトを SHA 固定して事前登録する。

計算資源と週次計画:合計約190–280ノード時間(上限300以内;Week 1 実測で再見積もり)。週次:W1-2 = S0診断+理論、W3-4 = S1識別+地平パネル、W5-6 = S2配置源+展開層、W7 = S3 拡張+報告書。

6. 期待される貢献

01|設計原理複数の未来時点を同時に保持し、時刻別の目標信号とダイナミクス制約から軌道全体を整合させる、人間の計画原理に着想を得た長地平プランニング。
02|機構分離GRASP未検証のdense goal項を統制評価し、「ノイズによる脱出」と「ターゲット場の再形成」を分離する。
03|配置の体系化中間アトラクター配置の知識源4分類を比較し、補足的に実行可能方向との衝突指標 Ct も評価する。否定結果も打ち切り基準に沿って報告する。

7. 限界と今後の展望

本計画は機構識別を優先して三つの単純化を置いており、それぞれが展望に対応する。①中間ゴールの個数:本計画は1個(2区間)に固定するが、本来は迂回の数に応じて動的に決まるべき量である。衝突プロファイル ĉt の多峰性はその原理的な個数選択器の候補であり——峰が2つならば境界も2つ——S3 の4区間はその最初の一歩、将来は「峰の数だけ境界を置く」動的分割へ拡張する。②境界の与え方:本計画の境界は τ を通じた目標配線のみで状態を拘束しない。状態拘束型の境界(st_m の固定・anchor化)との機構分離、さらには緩和機構そのもの(前向き結合+周期同期)の双方向化は、軌道最適化の古典と接続する将来課題である。③配置知識の範囲:本計画の配置源はすべて学習不要(training-free)に限る。これらが実行可能性の誤順位で失敗する場合に限り学習配置(feasibility factor)の導入価値が生じ、この復活条件は打ち切り基準に事前登録してある。最後に、階層化の主張は深さ2の実測まで行わないが、STA の階層構造——上位が推論した境界状態を下位への reward 入力として渡す [6]——との対応は、τ(t) 経由の境界注入を多層に積む自然な拡張を示唆しており、本計画の2区間はその最小単位の検証に位置づけられる。

参考文献

[1] Psenka, M. et al. Parallel Stochastic Gradient-Based Planning for World Models (GRASP). arXiv:2602.00475.

[2] Temporal Reachability Metrics for latent world-model planning (TRM). arXiv:2605.22164.

[3] Intuition Models Complement World Models for Latent Planning (IMWM). arXiv:2606.01626.

[4] Zhou, G. et al. DINO-WM: World Models on Pre-trained Visual Features.

[5] LeWM / stable-worldmodel(joint-embedding予測型世界モデルと評価platform)。

[6] Jensen, K. T. et al. A mechanistic theory of planning in prefrontal cortex. bioRxiv 10.1101/2025.09.23.677709 (2025).(動機としてのみ参照)

※ [4][5] の書誌番号は投稿時に一次資料で最終確認する(本計画書の主張は [1]–[3] の一次資料検証済み数値のみに依存する)。